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イラストレーター・トリダモノ氏へのインタビューを公開!



KT model+ 新作フィギュア「ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ ライザリン・シュタウト 1/6スケールフィギュア」が、2024年10月6日まで事前予約受付中!
ライザのキャラクターデザインを手掛け、今回のフィギュアも監修されたトリダモノ氏(文中はトリダモノ)へのインタビューをお届けします!




KT model+:――『ライザのアトリエ』でのライザを経て、『ライザのアトリエ2』では少し成長したライザが描かれました。当時キャラクターデザインを担当されたとき、どのようなことを意識してデザインされたのでしょうか?


トリダモノ:ライザの成長と、前作までの姿から差別化することを意識していました。帽子や赤いパンツなど、大まかなイメージやカラーは変えていません。全体の印象は変えず細かい部分を変えることで、大人っぽさを出しつつ、ライザらしさを崩さないようにすることには、とくに気をつけました。



KT model+:――今回のライザのフィギュア、特に推しているポイントはどこでしょうか?
トリダモノ:いろいろとありますが、とくに挙げるならば表情です。イラストで描かれている、何とも言えない表情を造形物でどう表現するかは、難しいところでした。ですので、顔の造形については、実際に修正案を描いて細かく調整していただきました。

もともと、イラストのままですと、造形物にしたときに魅力が伝えきれていない部分がありました。まつ毛や目の描きこみ量、視線の位置など、ちょっとずつちょっとずつフィギュアに合わせて調整しました。今回のフィギュアとは別の話ですが、時には調整をお願いしたけれども「やっぱり前のものにしましょう」と戻すこともあり、表情については毎回悩まされます(笑)。

手に持っているリンゴもこだわった部分です。見比べてもらうとわかるように、当初はイラストに描かれているようなツルっとしたリンゴでした。イラストだと違和感はないのですが、フィギュアのような立体物になると安っぽく見えてしまうと感じました。このフィギュアの中でも目が行くポイントですので、しっかりとしたリアルなリンゴに見えるように調整していただきました。





KT model+:――リンゴが取れたり、膝の上に乗っているリンゴが動かせたりすることに驚きました。
トリダモノ:僕も最初は知らなくて、すごい遊びを組み込んでくれたなと、驚きました(笑)。リンゴが2つついてくるのですが、実はかじってない方のリンゴはクラウディアの分です。手に持てるアイテムが変えられるのは面白い要素で、ミニチュアの食べ物などをライザに持たせて遊ぶのもアリかなと思います。僕はハンバーガーとか、ライザが好きそうなボリュームのある食べ物を持たせてあげたいですね!


KT model+:――じつは隠れた見どころ、みたいな部分はありますか?
トリダモノ:木箱とライザを接地する部分、ようはライザを下から見たところの造形です。通常、こういったスタンドの役割として作られているものに乗る部分って、ペタっと平たく作られていたりします。もちろん見えない部分ですのでそれでもいいのですが、今回のライザではそこがすごくこだわって作られていて、原型のDesign COCOさんがきっと力を込めたポイントだと思います。購入された方はぜひ1度、木箱から外して見てみてください。


KT model+:――これまでもトリダモノさんは数多くのライザを監修されてきたと思いますが、今回とくに意識されたことはありますか?
トリダモノ:たくさん監修してきましたが、イラストのイメージから離れないことはつねに意識しています。Design COCOさんは技術がとても高く、イラストで描かれていない部分もしっかり補完して造形してくださっているのですが、それでも気になるところは細かく直していただいたりしています。




KT model+:――具体的には、どのようなポイントなのでしょうか。
トリダモノ:言葉にするのは難しいのですが、絵的な感覚ですね。たとえば、木箱に垂れている衣装は元々長かったりしたのですが、フィギュアとしてみたときに不自然に感じたので綺麗に見えるようにしていただきました。美しく見えるように、その都度の感覚で監修しています。


KT model+:――ライザと言えば健康的な太ももが魅力のひとつかと思いますが、そこの表現は原型師さんによる影響が強いのでしょうか。


トリダモノ:元となるイラストやメーカーさんによって、表現が全然違います。太すぎることもあれば、細いかなと思うこともあります。自分がイメージしているより太くても、全体的にバランスが整っていてひとつのフィギュアとして成立していると思えば採用することもあります。そのあたりも、やはりその都度の感覚での判断になりますね。ただ、色んなケースを見すぎて「あれ……これ太いのかな? 細いのかな?」って感覚がおかしくなってしまうときもあります(笑)。


KT model+:――ライザに限らずですが、フィギュア監修で意識していることはありますか?
トリダモノ:今回はイラストのイメージから離れないように意識したとお伝えしましたが、じつは再現度よりも“造形物として、いいモノにしたい”気持ちが第一にあります。たとえば原型師さんが提案してきたアイデアなどは、イラストからかけ離れていても良く見えるのであれば採用することもあります。

また、美少女フィギュアは身体がスラッとシンプルな表現にしすぎると、個人的には面白味が弱いと感じてしまいます。たとえば衣装のシワとか身体の肉感を拾ってて、凹凸感を出し、美少女としても立体物としても良いものになるように工夫しています。


KT model+:――最後に、フィギュアファンやライザファンに向けて、今回のフィギュアのアピールをお願いします。


トリダモノ:リンゴを取り外してほかのものを持たせてあげられるギミックは、このフィギュアならではの魅力です。そのまま飾るなり、アレンジを加えるなり自由に楽しんでもらえるかなと思います。また、しゃがんだポーズのフィギュアは少なく、かつ『ライザのアトリエ2』通常衣装のフィギュアも珍しいです。360度どこから見ても見栄えがするので、ぜひ直接手に取っていただきたいです!


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